金融分野の英語一覧 略語編 ROAとROEの違いは?CPI?ブルの逆はベア?

学術英語

金融でよく使われる略語一覧 ROAとROEの違いは?CPI?ブルの逆はベア?

IPO

Initial Public Offeringの略。非上場企業が初めて一般大衆に株式を売却すること。つまり株式公開のことである。直訳なら新規の公開オファーとなる。

こちらはウーバーイーツでもお馴染み、配車サービスのウーバーのIPOのシーン。

Uber rings the opening bell on Wall Street to launch their IPO

M&A

Mergers and Acquisitionsの略。合併と買収。

主に企業の買収というときに使う。合併、買収、統合、公開買付け、資産の購入、経営陣の買収など、さまざまな種類の金融取引を通じて企業や資産を統合することである。

ROA

Retrun on Asset。総資本利益率。

企業全体の価値である総資本当たりの利益の割合を指す指標である。

ROE

ROEはReturn on Equityの略。自己資本利益率。

純利益を株主資本で割って算出される財務業績の指標。ROAと似ているがこちらは分母が株主資本のみだ。

ROI

Return on Investment。特定の投資に関して、その投資コストに対するその投資の収益額を測定する指標である。要するに投資当たりのリターンである。

上の2つと似ているがこれは企業の特定の投資に関して個別に使用するような指標だ。例えば株のスクリーニングなどの際にROAやROEで比べるのは一般的だが、ROIで比べる、というのは一般的でない。定義付けもROAやROEと比べると曖昧といえる。

EPS

EPSはEarnings Per Shareの略。企業の収益性を示す重要な指標である。EPSは、企業の純利益を発行済み普通株式数で割って算出される。直訳で一株あたり収益だ。

PER

PERとはPrice Earnings Ratioの略。企業の現在の株価を1株当たりの利益で割って算出される評価比率である。注目が集まっている企業や新興企業などではとんでもない桁になったりするがのちのち利益が増えて、あとから見れば適切な水準に落ち着いたりする。その反面でただのバブルであり株価が急減することもあるし、PERが高いまま留まることもあり予測できないのが株式市場だ。

米国市場などではP/E, P/E ratioなどと表記することもあるが、どれもこのPERのことである。

PBR

Price-to-Book Ratio。 PERと同じくどちらもPはPriceで、RはRatioである。つまりどちらも株価との比率を表すと覚えるとよいかと思う。さて、PBRのBはbook、ブックバリューであり、帳簿価格ということである。時価総額と会社の簿価が同じなら1となる。そのため1を割り切っているなら会社を丸ごと売った方が利益になるということだ。

しかし1を割り切っているから株が安いと株を買っても、何十年も1を下回ったままということも往々にしてある。老舗企業やインフラ企業などにはよく見られる。日本では低PBRの企業が多くPBRを上げるよう2023あたりから企業に号令がかかったほどである。自社株買いなどをすると出回る株が少なくなるためPBRは上昇をする。

ETF

ETFはExchange-Traded Fund、上場投資信託のことである。投資ファンドの一種で証券取引所で取引される、その名の通り市場に上場されている商品である。ETFは投資信託と多くの点で似ているが、個別株のように自分が株式講座を持っていれば株式市場で個別株のように取引できるわけだ。

FED

FEDとはFederal Reserve System(連邦準備制度)の略。米国の中央銀行制度。

FOMC

FOMC はFederal Open Market Committeeの略。連邦準備制度理事会(FRB)の一部門であり、主に金利操作によって金融政策の方向性を決定する。

FOMC Press Conference Introductory Statement, December 14, 2022

ECB

European Central Bank。欧州中央銀行。ユーロ圏の中央銀行でユーロの金融政策を担う。

GDP

Gross Domedtic Productの略。国内総生産である。特定の期間に生産されたすべての最終財・サービスの市場価値を示す指標である。

Forex, FX

ForexもFXもForeign Exchangeの略。外国為替のことである。

B2B

B2BとはBusiness to Businessの略。企業間の取引だ。

Reached-an-agreement 金融分野の英語一覧 略語編 ROAとROEの違いは?CPI?ブルの逆はベア?

B2C

B2Cとは、Business to Consumerの略。企業と最終消費者との取引を指す。例を挙げればスーパーマーケットでの買い物などだ。ちなみにC2Cはフリーマーケットアプリや手渡しでの交換などだ。

DOW

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均(DJIA)のことで、アメリカの主要企業30社を代表する重要な株式市場指数であり、米国株式市場全体の健全性を大まかに示すもの。

NASDAQ

NASDAQはNational Association of Securities Dealers Automated Quotationsの略。世界初の電子証券取引所で、現在では多くのハイテク企業やバイオテクノロジー企業の本拠地となっている。

S&P 500

スタンダード&プアーズ500指数のこと。NYSEまたはNASDAQに上場している普通株式を保有する大企業500社の時価総額に基づくアメリカの株式市場の指数。日本ではアメリカの株と言えばダウ指数が有名だがこちらの指標のが自分はメジャーに使われているようにも感じる。

ちなみにS&Pの元はスタンダード統計局という1906年創立の歴史のある統計会社である。

FTSE

Financial Times Stock Exchangeの略。ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100社の株価指数であるFTSE100指数を指す。日本の代表的株式指標は日経平均でNIKKEIだが、こちらは世界を代表する経済紙のフィナンシャルタイムズからの指標でありFTとなっている。

CPI

CPI はConsumer Price Indexの略。消費財やサービスの市場バスケットに対して都市部の消費者が支払う価格の平均的な経年変化を示す指標。食品とエネルギー価格は変動幅が大きいのでそれを抜いた指数も発表される。そちらはコア指数という。

Measuring Inflation

PPI

生産者物価指数の略。国内生産者がその生産物に対して受け取る販売価格の経年変化の平均を測定する指標。

BOP

BOPとはBalance of Paymentsの略。これは、定められた期間中に、ある国とそれ以外の国との間で行われたすべての取引を示すものだ。

FOMO

Fear of Missing Outの略。投資家が他の投資家が市場でより高いリターンを得ていると考えたときに感じる不安を表す言葉である。判断力が鈍って軽率な投資判断につながる可能性があるので注意である。

Bull Market

価格が上昇している、または上昇すると予想される市場の状態を表す用語。牛は下から上に突き上げて攻撃をするからだ。

Bull-with-its-head-thrust-upward 金融分野の英語一覧 略語編 ROAとROEの違いは?CPI?ブルの逆はベア?

Bear Market

ベア・マーケットとは証券価格が下落し、悲観論が蔓延して株式市場の下落スパイラルが自律的に続く状態を表す用語。こちらは、熊は手を振り下ろして攻撃をするからである。

bear-with-its-claws-striking-downward 金融分野の英語一覧 略語編 ROAとROEの違いは?CPI?ブルの逆はベア?

ICO

ICOとは、Initial Coin Offeringの略。暗号通貨を使ったクラウドファンディングの一種で、多くの場合、新しい暗号通貨ベンチャーに資金を提供するためのものである。IPOのもじりともいえる。

HODL

HODLとは、holdのスペルミスから派生した用語で、ビットコインやその他の暗号通貨の文脈におけるバイ・アンド・ホールド戦略を指します。これは、市場の下落に直面して保有株を売却する衝動に抵抗するよう指示または示唆するもの。

GAAP

GAAPとはGenerally Accepted Accounting Principles(一般に認められた会計原則)の略である。一般に公正妥当と認められている会計原則のことで、財務報告に関する会計規則や基準の総称。

EBITDA

EBITDAとはEarnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortizationの略。企業の総合的な財務実績を示す指標である。税金や減価償却がかかる前の利益を指す。経済紙などでは金利税引前利益のEBITも見る機会は多いかもしれない。

SEC

SECとはSecurities and Exchange Commissionの略。米国連邦政府の大規模な独立機関で、国内の証券取引所やオプション取引所を監督している。

CFD

Contract for Difference(差金決済取引)の略。デリバティブ取引の一般的な形態である。たまに問題となりがち。

LIBOR

LIBORとはLondon Interbank Offered Rateの略。大手銀行がロンドン市場で他の銀行から資金を借りる際の平均金利。一般のニュース番組ではあまり耳にすることがないが経済ニュースではそこそこ出る単語である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました