事件や裁判の英語 デュー・プロセス条項からdouble jeopardyの意味まで
Due Process Clause
デュー・プロセス条項。これは司法制度による公正な扱い。またその保証を意味する条項である。また英単語を直訳するなら適正手続き条項となります。
より具体的には、米国憲法の修正第5条と第14条に由来し、生命、自由、財産の否定に直面したとき、すべての個人に公正な法的手続きが提供されることを保証するための厳格なルールである。
個別の手続き以外にも、曖昧な法律の禁止などの不適正な法的手続きを防ぐためのあらゆる施策を指している。
Presumption of Innocence
推定無罪。有罪が証明されるまで人は無罪であるとする法的原則である。この原則はそれを意味する、ラテン語の「ei incumbit probatio qui dicit, non qui negat」、疑わしきは罰せずという言葉に元々は由来する。
Burden of Proof
立証の責任。立証責任である。つまり法的紛争中になされた事実主張を検証する法的義務のことです。
この用語はラテン語の「onus probandi」に起源を持っていて、当事者の主張を立証する義務を定めるものである。
Legal Precedent
判例。Legal Precedentとは裁判所やその他の司法機関が、同様の問題や事実を扱う後続の事件を判断する際に利用する原則や規則を確立した判例を指す言葉。
判例主義の国では実質的に法律の様な役割を判例が果たすことが多々ある。
Double Jeopardy
二重の危機とは正当な無罪判決や有罪判決の後、被告人が同じ罪状で再び裁かれることを防ぐ手続き上の抗弁である。
これはちなみにアメリカ合衆国憲法の修正第5条に由来する。(もっと遡るならばローマ法などであるが)
Miranda Rights
ミランダ権とは米国において警察に拘束された犯罪容疑者が取り調べを受ける前に、警察から与えられる義務的な通告のこと。
黙秘権、弁護士を依頼する権利、自己負罪に対する権利などを強調するものである。ミランダというのが何と思うかもしれないが、この権利が出来たきっかけの1966年の連邦最高裁判例「ミランダ対アリゾナ州事件」に由来する。
Circumstantial Evidence
状況証拠のことである。犯罪現場の指紋のように、推論に頼って事実の結論に結びつける証拠を指す。
直接犯行を裏付ける直接証拠とは異なり、間接的に特定の事実を立証することができる証拠のことである。
正当性がある「相当な理由」ということだ。
Perjury Charge
偽証罪。重要な書類について嘘をついたり証明可能な範囲で虚偽の供述をしたりする犯罪行為。
Obstruction of Justice
司法妨害のこと。警察、捜査当局、監督官庁、検察官、その他(通常は政府)の業務を妨害する犯罪を指す。
Contempt of Court
法廷侮辱罪とは、裁判所の権威、正義、威厳に反対したり、法的手続きを妨害したり反抗したりする行動という形で、裁判所やその役員に対して不服従または無礼な行為を行うことを指す。
Cross Examination
反対尋問のことである。法廷で相手側から呼ばれた証人の証言に異議を唱えるための尋問のことである。
Bail Hearing
保釈聴聞会。裁判官が被告人を保釈するかどうかを決定する法廷予約のこと。被告人が裁判前に逃亡する可能性があるかどうかを裁判所が判断しなければならない場合に開くものだ。
Legal Counsel
Legal Counselとはリーガルカウンセリング。つまり弁護士や法律事務所が依頼人に与える助言のことである。
Jury Deliberation
陪審審議。裁判において陪審員が非公開で招集され、事件について議論し、評決を下す段階のこと。
事件の結果を決定するために陪審員によって行われる非公開の議論を表すときなどによく使用される言葉。
Probation Officer
保護観察官。つまり保護観察に付された犯罪者を監督する法律官のことである。
Incriminating Evidence
有罪証拠。誰かが犯罪行為に関与していることを示唆する証拠。
Public Defender
国選弁護人とは刑事裁判において公費で雇用され、法的援助を受ける余裕のない被告人の弁護を行う弁護士のことである。
Sealed Indictment
封印された起訴状とは大陪審によって出された重罪の正式な告発状で様々な理由で封印が解かれるまで秘密にされるもの。
その理由としては目撃者の身元を守ったり被告人が逮捕前に逃亡するのを防ぐためなどである。
Mandatory Sentence
強制判決。法律が特定の犯罪に対して犯罪者や犯罪の固有の状況を無視して、一定の判決を下すことを裁判官に強制する司法判断のこと。
Statute of Limitations
時効のこと。statuteは法律のことである。言うまでもないかもしれないが法的措置の提起や告訴の期限などの際に使われる単語。
Eyewitness Testimony
目撃証言。目撃した出来事について個人によってなされる説明を指す。
しばしば信頼できる証拠となるため、法的手続きにおいて重要な役割を果たす。
しかし近年このような証言は記憶の不正確さや偏りに左右される可能性があることも認められている。実験などのドキュメンタリーを見たことがあるが我々の予想以上に不正確なことが多いようだ。
Parole Board
Paroleは仮釈放。仮釈放委員会である。犯罪者が判決裁判官によって義務付けられた刑期の最低限度の服役を終えた後、仮釈放されるべきかどうかを決定する人々のパネルのこと。
Witness Stand
証人席とは、法廷で証人が証言するために座る、または立つ場所のこと。
Legal Loophole
法の抜け穴とは、法律や安全保障などの制度における曖昧さや不備のこと。これを利用することで、制度の暗黙の、あるいは明示された目的を回避することが可能となってしまう。
Legal Jurisdiction
法定管轄権とは適用される地理的地域によって定義される、司法を執行する法的権限。
Change of Venue
裁判地変更とは、裁判を新しい場所に移すことを意味する法律用語である。
注目度の高い案件や人種が関係するとみられる案件では、より公平な陪審員を確保するために裁判地の変更が行われることがある。
Habeas Corpus
Habeas Corpusとは人が拘留されている理由や条件に異議を唱える法律上の手段。意味としては「身体を差し出せ」である。拘留や監禁の合法性を問うためによく使用される熟語だ。
Probable Cause
Probable Causeとは「相当な理由」のこと。警察当局が犯罪容疑者の逮捕状を取得する理由を示す基準である。逮捕や捜査令状の相当性を裏付ける。
Character Witness
キャラクター、つまり人格の証人である。法廷において他人の道徳的行為や良い評判を証言する人のこと。
Forensic Evidence
法医学的証拠とはDNA、痕跡証拠、指紋、弾道検査報告書などの科学的証拠である。犯罪が行われたことを立証し、犯人を特定するための証拠を提供することができる。
Conflict of Interest
利益相反とは人がその公務の客観的な行使に影響を及ぼすと思われるほどの私的または個人的な利害を有している状況をいう。
Plea Bargain
司法取引とは、検察官と被告人の間の取り決めのことで、被告人が、より軽い量刑または他の罪状が取り下げられるという理解と引き換えに、より軽い罪状で有罪を認めるというものである。
Immunity Deal
イミュニティ・ディールとは直訳するなら免責取引。
検察官と証人の間で交わされる合意のことで、証人は起訴を免除される代わりに、刑事事件で証言したり情報を提供したりすることに同意するといった取引。
Legal Affidavit
法定宣誓供述書。それを作成する当事者の宣誓または確約によって確認される書面による陳述書。
法廷での証拠として使用される。主張または事実を立証するために書面による証明が必要とされる法律問題において扱われる供述書だ。
Grand Jury
大陪審は潜在的な犯罪行為を調査し、刑事責任を問うべきかどうかを決定する公的手続きを行う権限を与えられた法的機関のこと。
Mistrial Motion
Mistrialは無効審理。つまり無効審理請求である。裁判中に弁護士が裁判官に無効審理、すなわち誤りや問題のために無効となる裁判を宣言するよう求める要求のことである。
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