ハーバード大学 難易度、教授の年収、校章のveritasの意味まで

試験

ハーバード大学の難易度

ハーバード大学の難易度、まず合格率は約3.2%と非常に低く、毎年5万人以上の応募者の中から選ばれるのはごくわずかです。

この厳しい競争は志願者数が年々増加していることに起因しています。2022年度には61,220人が出願し、合格者はわずか2,106人でした。

選考基準はもちろん高いGPAやSATスコアが求められます。そしてそれだけでなく出願エッセイや学校の推薦状、課外活動の実績などが重要な評価基準となります。

リーダーシップや社会貢献活動の経験が重視され、これらの要素が総合的に判断されます。これによりハーバード大学は学業だけでなく、社会的、国際的な影響力を持つ学生を選抜しています。そのためにアメリカ国外の大企業や政府関係の職についていればGPAやSATスコアは相対的にかなり価値が低くなります。アメリカの学生であれば入れないような低いテストスコアでも数段楽に入れたりすることもあるようです。

What’s Inside Harvard University? | Harvard Campus Tour

ハーバード大学は多様性を重視しており学生は世界中から集まっています。入学者の54.2%が女性であり、これは過去5年間での数字です。また一層の学生の国際化を勧めようとする傾向があります。

この点で日本は他のアジアの国と比べると有利な側といえるかもしれません。中国や韓国に比べると、インドや日本からの留学生数は人口比だとかなり少ないのです。その上インドは人口自体が大きいため絶対数では多くなるのですが、日本人は海外留学志向が他国より低いため絶対数でも少ないからです。なんと日本の留学生数は首都圏の県や大阪府ほどの人口であるニュージーランドよりも少ないのです。

ただしハーバード個別としてはわからなかったのですが、アファーマティブ・アクションの影響でアジア人全体として見ると不利になることもありえます。アジア人もマイノリティなのですが成績優秀者が平均的にかなり多いので、アメリカの大学ではアジア人の得点を強引に減らして他のマイノリティの得点は加算し後者を多くとる、といった平等な政策?をしているところも多くあります。

ハーバード大の教授の年収

ハーバード大学の教授の平均年収は約226,394ドルであり、これはアイビーリーグの中でも最も高い水準に位置しています。この高い年収は教授陣が持つ専門知識や研究成果に対する評価の表れであり、世界中から優秀な人材を引き寄せる要因となっています。

教授たちはもちろん教育だけでなく、研究や学術的な貢献を通じて大学の名声を高める役割を担っており、そのための報酬としてこのような高額な年収が設定されています。 

ハーバード大学の教授の給与は専門分野や経験に応じて12万ドルから25万ドル以上と幅広く設定されています。この給与の幅は一律ではなく教授が担当する科目の人気や難易度、さらには研究の成果によっても影響を受けます。例えば特定の分野で著名な研究を行っている教授は、より高い報酬を得る傾向があります。このように、ハーバード大学では教授の給与にも競争性があることが教育の質を高める一因となっています。

実際他のアイビーリーグ大学と比較しても、ハーバード大学の教授は高い報酬を受けています。例えば、コロンビア大学やシカゴ大学の教授の平均年収はそれぞれ約19万7800ドルと19万5729ドルであり、ハーバードの226,394ドルには及びません。

ハーバード大学の教授採用基準は非常に厳格であり、世界中から優秀な研究者を集めることを目指しています。候補者は、学問的な業績や研究の質、教育への情熱が求められ、特に他の名門大学での実績が重視されます。ハーバードはすでに確固たる評価を得ている「スター」を採用する傾向があり、これにより教授陣の質が保証されているのです。

Veritasの意味

ハーバード大学のモットーである「Veritas」は、ラテン語で「真理」を意味し、学問の追求における根本的な理念を象徴しています。

ヨハネによる福音書に由来していて「真理はあなたたちを自由にする」という教えを反映しているものです。このモットーは学生たちが真理を探求し、知識を深めることの重要性を強調しており、ハーバード大学の教育環境における核心的な価値観を示しています。

また、このモットーは元はと言えば創設者ジョン・ハーバードが掲げた理念に深く根ざしています。彼は、学問の追求と真理の探求を奨励し、特に聖書の教えを重視しました。宗教改革からはかなり経っていても創立当初、聖書は未だラテン語で翻訳されていたこともありハーバード大学の教育はこの宗教的背景からも影響を受けています。  

教育環境の特徴

ハーバード大学は世界的に有名な図書館と最先端の研究施設を誇ります。ハーバード大学の図書館システムは数百万冊の蔵書を有し、学生や研究者にとって貴重な情報源となっています。さらに、大学内には多くの研究所やラボがあり、学生は実践的な研究を通じて学びを深めることができます。これらの施設は、学問の探求を支える重要な基盤となっています。

カリキュラムはリベラルアーツを基盤とした多様な学問分野を提供しており学生は幅広い知識を得ることができます。特に、社会科学や生物学、数学などの人気専攻は、学生に深い理解と批判的思考を促します。これにより、学生は専門的な知識だけでなく、幅広い視野を持つリーダーとして成長することが期待されています。

学生の学業を支えるためのサポート体制も整っています。アカデミックリソースセンターでは、学習支援やカウンセリングが提供され、学生は必要に応じて専門家の助けを受けることができます。このようなサポートは、学生が学業に専念し、ストレスを軽減するために重要な役割を果たしています

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