【ティキタカに】サッカーを見るための英語【ナツメグも】

スポーツ

最近はより気軽に見られるようになったサッカーの国際試合を観る際や、海外のサッカーニュースを直接自分の目で見たり読みたい、そういう方のために役立つ英語表現をまとめました。

これらの専門用語を覚えておくだけで英語での実況や解説が理解しやすくなるはず。

サッカープレイの英語

Tiki-Taka ティキタカ

ショートパスと素早い動きでボール保持を特徴とするプレースタイル。スペインサッカー由来の擬音語で、FCバルセロナやスペイン代表が2008年から2012年頃に完成させた戦術として世界的に有名になりました。

Dribbling ドリブル

言わずとしれたボールを足元でコントロールしながら運ぶ技術。優れたドリブラーは「ball wizard」(ボールの魔術師)や「dribbling maestro」(ドリブルのマエストロ)などと形容されることがあります。

Nutmeg ナツメグ

ボールを相手の足の間を通して抜くテクニック。ナツメグというのはそのまま調味料のナツメグです。18世紀にナツメグの輸出が行われていた際に不正な貿易商が買い手を「だます」行為から来ているという説があるようです。「He got ‘megged」(彼はナツメグされた)といった略語も使われます。

Scissor Kick シザーキック

オーバーヘッドキックです。華麗なシュートやクリアの一種で、空中でハサミのような足の動きをしながら打つ技術。このキックは日本と同じようにそのままオーバーヘッドキックと言うこともあればBicycle Kick(バイシクルキック)とも呼ばれます。実況中継などでも絶賛されることの多い派手なプレーですね。

Give-and-Go ギブアンドゴー

ワンツーとも呼ばれる連携プレーで、プレーヤーが味方にボールをパスしすぐに前に出てリターンパスを受ける戦術。シンプルながら効果的な攻撃パターンとして世界中で使われています。

Wall Pass ウォールパス

ワンツーとも呼ばれるパスワーク。選手が味方にボールをパスした後、守備を抜いて走り込みリターンパスを受ける動き。ウォールというのはボールが壁に当たって跳ね返るイメージより名付けられました。

Through Ball スルーパス

守備ラインの背後のスペースにパスを通し味方選手が走り込むパス。同じシチュエーションの別表現としてsplitting the defense(守備を分断する)と表現されることもある、ゴール前の決定打となる重要なパスになりがちです。

Cross クロス

サイドからゴール前のエリアに送られる高いパス。whipped cross(鋭いクロス)やfloated cross(浮き玉クロス)などその質や特徴によって様々な表現があります。

Header ヘッダー

額や頭部を使ってボールをプレーする技術。「heading ability」(ヘディング能力)は特に高さのある選手にとって重要なスキルとして評価されています。

試合時間

Additional Time アディショナルタイム

プレーの中断を補うために各ハーフの終了時に追加される時間。「Stoppage Time」や「Added Time」とも呼ばれ、主審が第四の審判に示す数字は「最低限」の追加時間を意味します。

Injury Time インジャリータイム

ストッペイジタイムと同様、選手の負傷による時間のロスを補うための追加時間。長期の治療が必要な深刻な怪我が起きた場合、「extended injury time」(長いインジャリータイム)が与えられることがあります。

Dead Ball Situation デッドボールの状況

ファウル、オフサイド、ボールのアウトなどでプレーが止まりフリーキック、ペナルティ、スローイン、コーナーキックが行われる場面。シチュエーションとしては御存知の通りset piece(セットプレー)とも呼ばれ戦術的に重要な場面です。

Extra Time 延長戦

正規時間終了後に同点の場合に行われる追加の試合時間。通常15分×2の合計30分間で行われ、それでも決着がつかない場合は「penalty shootout」(いわゆるPK戦)に移行することが多いです。

よく聞くサッカーの基本用語の英語

Hat-Trick ハットトリック

1試合で3ゴールを決めること。19世紀のクリケットから生まれた表現で偉業を達成した選手に帽子(つまりhat)を贈る歴史的慣習に由来します。一試合4ゴールはpoker、5ゴールはglutと呼ばれます。

Direct Free Kick 直接フリーキック

反則を犯したプレーヤーに対して与えられるペナルティで他の選手に触れることなく直接ゴールを決めることができます。これに対し間接フリーキック(Indirect Free Kick)は直接ゴールに入れても得点にならないため必ず他の選手に触れる必要があります。

VAR ビデオアシスタントレフェリー

Video Assistant Refereeの略。技術を指すこともあれば判定が微妙な時にビデオで確認するビデオオペレーションルームにいる、ビデオでの試合監視をしている審判員たちのことでもあります。試合を見ていると主審が走っていってピッチの奥でみんなで話し合っていますよね。

Penalty Spot ペナルティースポット

ゴールラインから12ヤード(約11メートル)離れたゴールの中心に位置するマーク。単に「the spot」と呼ばれることもあるPK(ペナルティーキック)が行われる場所です。

Booking ブッキング

重大なルール違反に対してレフェリーがプレーヤーの名前と違反行為を記録すること。通常イエローカードやレッドカードが示され、レフェリーのノート(note book)に記録することから由来しています。

その他サッカー用語の英語

First Touch ファーストタッチ

パスなどで選手がボールを受ける最初の接触のこと。優れたファーストタッチは次のプレーをスムーズにしトップ選手の判断基準の一つとされています。

Own Goal オウンゴール

味方選手が不注意でボールを自チームのゴールに入れてしまうこと。表現としては例えば、He put it in his own net(彼は自分のネットに入れてしまった)という表現も使われます。

Goalkeeper Box ゴールキーパーボックス

ペナルティーエリアまたは18ヤードボックスとも呼ばれる大きな四角形のエリア。ゴールキーパーがボールを手で扱うことができる唯一の場所で単純に「the area」と略されることもあります。

Man-to-Man Marking マンツーマンマーク

特定の相手選手を指定して守るディフェンス戦略。Zone Defense(ゾーンディフェンス)と対照的な概念で、優れたマークマンにはshadow(影)という表現が使われることもあります。

Offside Trap オフサイドトラップ

守備陣が一斉に前進して相手攻撃選手をオフサイドにする戦術。「playing the line」とも呼ばれ、タイミングが重要であるため難しい戦術として知られています。

Handball ハンドボール

選手が意図的に腕や手でボールに触れる違反。近年ではVARの導入によってunnatural position(不自然な体勢)の手や腕に当たった場合も厳しく取られるようになっています。

Sweeper Keeper スイーパーキーパー

自分のエリアを離れてフィールドプレーヤーのように前に出てプレーするゴールキーパー。libero(リベロ)とも呼ばれドイツの名キーパーマヌエル・ノイアーなどはこのスタイルの代表的な選手でしょう。