カリフォルニア大学バークレー校とロサンゼルス校UCLAの違い
今回はカリフォルニア大学のニ大キャンパスともいえる、UCバークレー校と、ロサンゼルス校こと、UCLAの比較を一覧表にしてみた。
こちらはUCLAの公式より。
百聞は一見にしかずしかず、ということでまとまった映像イメージを。
では早速、
前半のUCバークレーとUCLAの比較まとめにいこう。
特徴 | UCバークレー | UCLA |
---|---|---|
設立年 | 1868年に設立され、カリフォルニア大学システムの最初のキャンパスとして開校。 | 1919年に設立され、元々はロサンゼルス校として知られていた。 |
学問の強み | STEM(科学、技術、工学、数学)分野での強さがあり、特に物理学や工学が評価されている。 | 人文学や社会科学、特に映画やアートのプログラムが強い。 |
学生数 | 約42,000人の学生が在籍しており、大学院生も多い。 | 約45,000人の学生が在籍し、学部生が大半を占める。 |
キャンパスの広さ | 約1,232エーカーの広大なキャンパスを持ち、自然環境に恵まれている。 | 約419エーカーのキャンパスで、都市部に位置し、アクセスが良い。 |
学生生活 | 男性: 46% 女性: 54% | 男性: 38.2% 女性: 60.1% ノンバイナリー: 1.2% |
学費 | 州内学生は約15,000ドル、州外学生は約45,000ドル。 | 州内学生は約13,000ドル、州外学生は約43,000ドル。 |
著名な教授 | ジョージ・スムート – ノーベル物理学賞受賞者で、宇宙背景放射の研究で知られる。 アーヴィング・ゴフマン – 社会学者で、日常生活の社会的相互作用に関する理論を発展させた。 リチャード・カープ – コンピュータ科学者で、アルゴリズムの分野での業績が評価されている。 マイケル・ルビン – 環境科学者で、気候変動に関する研究を行っている。 ナンシー・タッカー – 社会学者で、社会的な不平等に関する研究が評価されている。 デイビッド・クルーガー – 心理学者で、認知心理学の分野での業績が評価されている アリス・ウォーカー – 文学者で、特にアフリカ系アメリカ人文学の分野での業績が評価されている。彼女は『カラー・パープル』の著者としても知られ、ピューリッツァー賞を受賞している。 ダニエル・カーネマン – 行動経済学の分野での研究が評価され、特に人間の意思決定に関する研究で知られる。彼はノーベル経済学賞を受賞している。 | レナード・クラインロック – インターネットの基礎技術であるパケット交換の概念を提唱した。 アラン・ダーベン – 経済学者で、特に行動経済学の分野での研究が評価されている。 シェリー・テイラー – 心理学者で、ストレスと健康に関する研究で知られる。 エリザベス・アレン – 環境科学の専門家で、持続可能な開発に関する研究を行っている。 マイケル・ウォーターストーン – 法律学者で、特に知的財産権に関する研究が評価されている。 アリソン・アーリ – 教育学者で、教育政策と教育改革に関する研究を行っている。 |
有名な卒業生 | スティーブ・ウォズニアック – Appleの共同創設者で、パーソナルコンピュータ革命の立役者。 エリック・シュミット – Googleの元CEOで、企業戦略と技術革新に貢献。 ゴードン・ムーア – Intelの共同創設者で、ムーアの法則を提唱した。 ダグラス・ノース- ノーベル賞受賞者で、経済史に数量分析を導入した業績が評価されている。 ジョージ・アカロフ – 情報の非対称性を伴った市場分析によってノーベル経済学賞を受賞。 | カリーム・アブドゥル=ジャバー – NBAの218cmの歴史的なスコアリングリーダー。6回のNBA最優秀選手(MVP)を受賞。 ジャッキー・ロビンソン – MLBの初のアフリカ系アメリカ人選手で、野球の人種差別を打破した。 ジョン・ウィリアムス – 映画音楽作曲家で、『スター・ウォーズ』や『ジョーズ』などの音楽を手掛け、数多くのアカデミー賞を受賞。 アダム・サンドラー – コメディアン、俳優、映画製作者として知られ、数多くのヒット映画に出演。 フランシス・フォード・コッポラ – 映画監督であり、『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』などの名作を手掛けた。 レナード・コーエン – 著名なシンガーソングライターであり、詩人としても知られる。 マヤ・ビアリク – 女優であり、科学者としても活動している。 スーザン・ウォジスキ – YouTubeのCEOであり、Googleの初期のメンバーの一人。 ジェームズ・フランコ – 俳優、映画製作者、作家として知られ、アカデミー賞にノミネートされた。 |
歴史的背景 | 1960年代の学生運動の中心地として知られ、政治的な活動が盛んだった。 | 1960年代のカウンターカルチャーの影響を受け、文化的な活動が豊富。 |
地理的な位置 | サンフランシスコ湾エリアに位置し、都市と自然が融合した環境。 | ロサンゼルスの中心部に近く、都市生活が楽しめる。 |
初のショップ | UCバークレーの初のショップは「The Bear’s Lair」で、学生の集いの場として知られる。 | UCLAの初のショップは「The UCLA Store」で、学生生活に必要な商品を提供。 |
環境への取り組み | 環境保護に関するプログラムが多く、持続可能なキャンパスを目指している。 | 環境に配慮したキャンパス設計が進められ、グリーンビルディングが多い。 |
そして、こちらはバークレー校の映像だ。
では後半の比較に。
特徴 | UCバークレー | UCLA |
---|---|---|
学生のサポート体制 | 学生のメンタルヘルスやキャリア支援に加え、特にLGBTQ+コミュニティへの支援が充実している。 | 学生のメンタルヘルスやキャリア支援に加え、留学生向けの特別なプログラムが多い。 |
学校の文化 | 学生運動や社会運動の歴史が深く、特に1960年代の反戦運動や公民権運動において重要な役割を果たした。 | 多様な文化イベントやアートフェスティバルが開催され、学生の創造性を促進する環境が整っている。 |
学生の参加率 | 学生の約74%がクラブや組織に参加しており、特に政治活動が活発。 | 学生の約70%がクラブや組織に参加しており、スポーツや文化活動が盛ん。 |
環境への取り組み | 環境科学の研究が進んでおり、持続可能なエネルギーやリサイクルプログラムが充実している。 | 環境に配慮した食事オプションが多く、地元の食材を使用したダイニングが評価されている。 |
地域との関係 | 地元コミュニティとの連携が強く、ボランティア活動や地域貢献プログラムが多い。 | ロサンゼルスの多様な文化と経済に密接に関わり、インターンシップや就職機会が豊富。 |
学際的な研究 | 環境問題や社会問題に関する学際的な研究が盛んで、特に公共政策において影響力がある。 | 健康科学やビジネスにおける学際的なアプローチが強く、特に医療分野での研究が進んでいる。 |
学生の多様性 | アジア系: 30.3% 白人: 22.9% ヒスパニックまたはラティーノ: 17.5% 黒人: 5.48% その他: 23.7% | アジア系: 40% 白人: 23% ヒスパニックまたはラティーノ: 17% 黒人: 5% その他: 15% |
スポーツの歴史 | アメリカンフットボールの伝統があり、特に1960年代から70年代にかけての成功が有名。 | バスケットボールチームは特に強く、NCAAトーナメントでの成功が多い。 |
学校の象徴 | 校章は「Cal」と呼ばれ、カリフォルニアの象徴的な存在。 | 校章は「Bruins」で、クマをシンボルにしている。 |
以上であるが、みてもらってわかるように、実は同じカリフォルニア大学といっても両方ともかなり個性があるのだ。
簡略化して一言でまとめるなら、バークレーは理系の名門であり、UCLAは映画などのアートにもスポーツにも強い総合大学といった印象とまとめられるかもしれない。
また、共通している点としてはどちらも民族構成は実は白人よりもアジア人が多く、トップを占めていることだ。また性別で言えばどちらも女性のが少し多い。ただ、この辺りの構成はアメリカの他の名門大学にも見られる特徴ともいえる。
男女比はともかくとしても、アジア人は入学者が多いからと成績を引き下げられたりもする、いわゆるアファーマティブ・アクションもある中で、アジア人はかなり検討していると言えるだろう。
また、土地柄かどちらもITのパイオニアの教授やリーダーを輩出している点も共通した両校の特徴だろう。
個人的に最も意外だったところは人数がそれほど両校で変わらない中で、バークレーのが面積が3倍ほど大きかったところだ。いや、どちらも日本人の自分から見ると広いのだが、人口密度はまさかの3倍差だ。
今回は以上となります。
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