【リスニング得点アップ】聞き取りにくい英語フレーズ【パート2】

よく聞き取れなくて聞き直している人。はてなまーくつき 試験

英語学習者が実は最も苦戦するのが「リスニング」です。

一般には難しいのはそれよりスピーキングだ、ライティングだ、などの意見はあると思います。しかし相手の言っていることが聞き取れるかどうかは現実だと事実上、一番決定的な技能といえるのではないでしょうか?

ネイティブの話す英語は教科書とは違い、音が変化したり単語がつながったりして想像以上に難しいものです。このガイドでは頻度もそれなりに多く、特に聞き取りにくい英語フレーズを紹介します。

発音記号を付けたほうがリアルな発音とはなりますが、今回はより多くの人が簡単にわかるようにカタカナ表記でいきたいと思います。

  1. つながって聞き取りにくくなる表現
    1. Turn it up ターニラップ
    2. Give it to me ギビトゥミー
    3. Let me know レミノウ
    4. Would you like ウジュライク
    5. Come and see カマンシー
    6. Tell him about it テリマバウリット
    7. See you later シーヤレイター
    8. Here you are ヒヤー
    9. Take it easy テイキリージー
  2. 音が脱落して聞き取りにくくなるパターン
    1. Got to / Have to ガラ/ハフタ
    2. Kind of カインダ
    3. Out of アウラ
    4. A lot of アラダ
    5. Should have シュダ
    6. Try to トライア
    7. Suppose to サポウズタ
    8. Plenty of プレニア
    9. Couple of カプラ
  3. 音が変化して聞き取りにくい表現
    1. Did you ディジュ
    2. Meet you ミーチュ
    3. What do you ワッジュ
    4. Don’t you ドンチュ
    5. Not yet ナチェット
    6. Get you ゲッチュ
    7. Hit you ヒッチュ
    8. Let you レッチュ
    9. Bet you ベッチュ
    10. Last year ラスチャー
  4. 短縮されて聞き取りにくいフレーズ
    1. I don’t know what to do アイドノワラドゥー
    2. Why don’t we ワイドンウィ
    3. Do you want me to ヂュワンミートゥ
    4. Would you like to ウジュライクトゥ
  5. かなり短縮されて聞き取りにくいフレーズ
    1. What do you want to do? ワッジュワナドゥー
    2. Do you know what I mean? ヂノワミーン
    3. I’m going to have to アイムゴナハフタ
    4. As soon as possible アズスーナズポッシブル/エーサップ
    5. I’ll touch base with you アイルタッチベースウィチュ
  6. 地域による発音の違いで聞き取りにくいフレーズ
    1. Water ウォーター/ウォラー
    2. Better ベラー
    3. Twenty トゥエニー/トゥエンイ
    4. Can’t カント/キャント
    5. Schedule スケジュール/シェジュール
    6. Party パーティー/パーリー
    7. Little リトル/リロウ
  7. 縮約形が連続して聞き取りにくいフレーズ
    1. I would have been アイダビーン
    2. She could have told us シークダトールダス
    3. They might not have seen it ゼイマイノハブシーンイット
  8. 英語リスニングQ&A
    1. Q: アメリカ英語とイギリス英語、どちらから学び始めるべきですか?
    2. Q: 聞き取れない単語があったとき、会話中にどう対処すればいいですか?

つながって聞き取りにくくなる表現

Turn it up ターニラップ

「それを上げて」という意味ですが、”turn”の最後と”it”の最初がつながって「ターニラップ」のように聞こえます。音楽のボリュームを上げる時などに頻繁に使われます。

Turn it up, I can’t hear the lyrics. ボリューム上げて、歌詞が聞こえないよ。

Give it to me ギビトゥミー

「それを私にください」という表現ですが、単語間の境界が消えて「ギビトゥミー」と一語のように聞こえます。”give”と”it”、”to”と”me”が滑らかにつながります。

Give it to me straight. I can handle the truth. 率直に言ってください。真実を受け止める覚悟はできています。

Let me know レミノウ

「知らせてください」という表現ですが、”let”と”me”がつながって「レミ」となり、全体で「レミノウ」のように聞こえます。ビジネスやカジュアルな場面で頻繁に使われます。

Let me know when you arrive at the station. 駅に着いたら知らせてください。

Would you like ウジュライク

「〜はいかがですか」という表現ですが、”would you”が「ウジュ」とつながって聞こえます。特に接客業では頻繁に使われる表現です。

Would you like something to drink? 何か飲み物はいかがですか?

Come and see カマンシー

「来て見て」という誘いの表現ですが、”come and”が「カマン」とつながって聞こえます。

Come and see what I’ve made for dinner. 夕食に何を作ったか見に来て。

Tell him about it テリマバウリット

「彼にそれについて教えて」という表現ですが、”tell him”が「テリム」になり、”about it”が「バウリット」とつながります。

Tell him about it when he gets home. 彼が帰ってきたら彼にそれについて話して。

See you later シーヤレイター

「また後で」という別れの挨拶ですが、”see you”が「シーヤ」とつながって聞こえます。

See you later at the party. パーティーで後でね。

Here you are ヒヤー

「はい、どうぞ」という表現ですが、”here you”が「ヒヤ」とつながって聞こえます。特に何かを手渡す時に使われます。

Here you are, your coffee’s ready. はい、コーヒーができましたよ。

Take it easy テイキリージー

「お大事に」「焦らないで」という表現ですが、”take it”が「テイキ」とつながって聞こえます。

Take it easy, there’s no rush. 焦らなくていいよ、急ぐ必要はないから。

音が脱落して聞き取りにくくなるパターン

Got to / Have to ガラ/ハフタ

「〜しなければならない」という義務を表しますが、”got to” は「ガラ」(gotta)、”have to” は「ハフタ」(hafta)と発音されることが多いです。

I’ve got to finish this report by 5pm. 午後5時までにこのレポートを終わらせなければなりません。

Kind of カインダ

「ある程度」「ちょっと」を意味しますが、”d” と “of” がつながって「カインダ」(kinda)と発音されます。曖昧さを表す表現として会話でよく使われます。

The movie was kind of boring. その映画はちょっと退屈だった。

Out of アウラ

「〜の外に」「〜から」を意味しますが、”t” と “of” の音が弱まり「アウラ」(outta)のように聞こえます。

We’re out of milk. Could you buy some? 牛乳が切れています。買ってきてもらえますか?

A lot of アラダ

「たくさんの」を意味しますが、”lot of” の “t” と “of” が弱まり「アラダ」(a lotta)と発音されることが多いです。

There were a lot of people at the concert. コンサートにはたくさんの人がいました。

Should have シュダ

過去の義務や後悔を表す表現ですが、”should” と “have” が縮まって「シュダ」(shoulda)と発音されます。

I should have studied harder for the exam. 試験のためにもっと勉強すべきだった。

Try to トライア

「〜しようとする」という表現ですが、”try” と “to” の間の境界が弱まり「トライア」(tryna)と発音されることがあります。

I’m trying to finish this by tomorrow. 明日までにこれを終わらせようとしています。

Suppose to サポウズタ

「〜するはずだ」という表現ですが、口語では「サポウズタ」(s’posed ta)と発音されることが多いです。

You’re supposed to call before you come over. 来る前に電話するはずでしたよ。

Plenty of プレニア

「たくさんの」を意味しますが、”ty of” が弱まり「プレニア」と発音されることがあります。

There’s plenty of time before the movie starts. 映画が始まるまでまだ十分時間があります。

Couple of カプラ

「二、三の」という表現ですが、”ple of” が弱まり「カプラ」(coupla)と発音されます。

I’ll be ready in a couple of minutes. 二、三分で準備できます。

音が変化して聞き取りにくい表現

Did you ディジュ

「〜しましたか」という過去形の疑問文ですが、”d” と “y” が合わさって「ディジュ」と発音され、”Did you eat yet?” は「ディジュイーチェット」のように聞こえます。

Did you see that movie I recommended? 私が勧めた映画を見ましたか?

Meet you ミーチュ

「あなたに会う」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」という音になり、「ミーチュ」と聞こえます。

I’ll meet you at the restaurant at 7. 7時にレストランで会いましょう。

What do you ワッジュ

「あなたは何を〜」という疑問文の始まりですが、”what do you” が縮まって「ワッジュ」と聞こえます。特に “What do you think?” (どう思いますか)は頻出表現です。

What do you want for dinner? 夕食は何が食べたい?

Don’t you ドンチュ

「〜ではないですか」という否定疑問文ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」となり、全体で「ドンチュ」と聞こえます。

Don’t you remember what I told you? 私が言ったことを覚えていないの?

Not yet ナチェット

「まだ〜ない」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チェ」という音になり、「ナチェット」と聞こえます。

Have you finished your homework? Not yet. 宿題は終わった?まだだよ。

Get you ゲッチュ

「あなたを得る」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」という音になり、「ゲッチュ」と聞こえます。

I’ll get you a drink. 飲み物を取ってきますね。

Hit you ヒッチュ

「あなたに当たる」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」という音になり、「ヒッチュ」と聞こえます。

Did that ball hit you? そのボールが当たった?

Let you レッチュ

「あなたに許す」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」という音になり、「レッチュ」と聞こえます。

I’ll let you know about the details later. 詳細については後で知らせます。

Bet you ベッチュ

「賭ける」という表現ですが、”t” と “y” が合わさって「チュ」という音になり、「ベッチュ」と聞こえます。

I bet you can’t guess what happened. 何が起きたか当てられないと思うよ。

Last year ラスチャー

「去年」という表現ですが、”st” と “y” が合わさって「スチャ」という音になり、「ラスチャー」と聞こえます。

I visited Paris last year. 去年パリを訪れました。

短縮されて聞き取りにくいフレーズ

I don’t know what to do アイドノワラドゥー

「どうすればいいかわからない」という表現ですが、口語では「アイドノワラドゥー」と一続きに聞こえます。

I don’t know what to do about this situation. この状況をどうすればいいかわからない。

Why don’t we ワイドンウィ

「〜しませんか」という提案の表現ですが、速く発音すると「ワイドンウィ」と聞こえます。

Why don’t we go to the beach this weekend? 今週末、海に行きませんか?

Do you want me to ヂュワンミートゥ

「私に〜してほしい?」という表現ですが、「ヂュワンミートゥ」と聞こえます。

Do you want me to pick you up from the station? 駅まで迎えに行ってほしい?

Would you like to ウジュライクトゥ

「〜したいですか」という提案や勧誘の表現ですが、「ウジュライクトゥ」と滑らかにつながって聞こえます。

Would you like to join us for dinner? 私たちと夕食に参加しませんか?

かなり短縮されて聞き取りにくいフレーズ

What do you want to do? ワッジュワナドゥー

「何をしたい?」という単純な質問ですが、口語では「ワッジュワナドゥー」と一続きに聞こえ、初心者には単語の区切りを見つけるのが困難です。

What do you want to do tonight? 今夜は何をしたい?

Do you know what I mean? ヂノワミーン

「わかるでしょ?」という確認の表現ですが、高速で発音されると「ヂノワミーン」となり、言葉の境界を見つけるのが難しくなります。

It’s complicated, do you know what I mean? 複雑なんだよね、わかるでしょ?

I’m going to have to アイムゴナハフタ

「〜しなければならないだろう」という表現ですが、縮約形が重なり「アイムゴナハフタ」と聞こえます。複数の短縮形が連続するため特に聞き取りにくいです。

I’m going to have to work this weekend. 今週末は働かなければならないでしょう。

As soon as possible アズスーナズポッシブル/エーサップ

「できるだけ早く」という表現ですが、ビジネスシーンでは頭文字をとって「エーサップ」(ASAP)と短縮されることも多いです。

Please send me those documents as soon as possible. それらの書類をできるだけ早く送ってください。

I’ll touch base with you アイルタッチベースウィチュ

「また連絡します」というビジネス表現ですが、”with you”が「ウィチュ」とつながって聞こえます。

I’ll touch base with you after the meeting. 会議の後に連絡します。

地域による発音の違いで聞き取りにくいフレーズ

Water ウォーター/ウォラー

「水」を意味する基本単語ですが、アメリカ英語では “t” がはっきり発音されず「ウォラー」と聞こえることが多いです。一方、イギリス英語では「ウォーター」とはっきり発音される傾向があります。

Could I have a glass of water, please? 水を一杯いただけますか?

Better ベラー

「より良い」を意味しますが、アメリカ英語では “t” が「ラ行」に近く発音され「ベラー」と聞こえます。これをフラッピングと呼び、北米英語の特徴です。

This restaurant is better than the one we went to last time. このレストランは前回行ったところより良いです。

Twenty トゥエニー/トゥエンイ

「20」という基本的な数字ですが、アメリカ英語では “t” が弱まり「トゥエニー」と聞こえます。イギリス英語では「トゥエンティ」とより明確に発音されます。

I need twenty dollars for the taxi. タクシー代に20ドル必要です。

Can’t カント/キャント

「できない」という否定表現ですが、イギリス英語では「カーント」と “a” が長く、アメリカ英語では「キャント」と短く発音される傾向があります。また、アメリカ英語では “can” と “can’t” の区別が難しいこともあります。

I can’t come to the party tomorrow. 明日のパーティーには行けません。

Schedule スケジュール/シェジュール

「予定」を意味しますが、アメリカ英語では「スケジュール」、イギリス英語では「シェジュール」と発音が大きく異なります。

What’s your schedule like next week? 来週のスケジュールはどうなっていますか?

Party パーティー/パーリー

「パーティー」という単語ですが、アメリカ英語の一部の方言では “t” が「ラ行」に変化して「パーリー」と聞こえることがあります。

Are you going to the party tonight? 今夜のパーティーに行く?

Little リトル/リロウ

「小さい」という意味ですが、イギリス英語やオーストラリア英語では “tt” の発音が弱まり「リロウ」と聞こえることがあります。

Just a little more salt, please. もう少し塩をお願いします。

縮約形が連続して聞き取りにくいフレーズ

I would have been アイダビーン

「〜だったでしょう」という仮定表現ですが、”would have”が「ウダブ」と縮まり、全体では「アイダビーン」と聞こえます。

I would have been there if I had known. 知っていたらそこにいたでしょう。

She could have told us シークダトールダス

「彼女は私たちに言えたはずだ」という表現ですが、”could have”が「クダ」と縮まり、全体で「シークダトールダス」と聞こえます。

She could have told us about the change in plans. 彼女は計画の変更について教えてくれればよかったのに。

They might not have seen it ゼイマイノハブシーンイット

「彼らはそれを見ていないかもしれない」という表現ですが、”might not have”が「マイノハブ」と縮まり、聞き取りにくくなります。

They might not have seen it because it was dark. 暗かったから、彼らはそれを見ていないかもしれない。

英語リスニングQ&A

Q: アメリカ英語とイギリス英語、どちらから学び始めるべきですか?

A: これは完全に個人の目標と好みによります。アメリカ英語は世界的に広く使われており、エンターテイメントや国際ビジネスでの露出度が高いため、多くの学習者が最初に選びます。

一方、イギリス英語は正統派とされる発音が特徴で国際機関や学術界で重視されることがあります。

重要なのは一つの変種に集中して学ぶことで混乱を避けることかと思います。自分が最も接する機会が多い、または将来使う可能性が高い方を選ぶと良いでしょう。

どちらを選んでも、一つに慣れれば他の英語の方言も理解できるようになります。

Q: 聞き取れない単語があったとき、会話中にどう対処すればいいですか?

A: 聞き取れなかった場合は躊躇せずに確認することが重要です。”I’m sorry, could you repeat that?” (すみません、もう一度言っていただけますか)や “Could you speak a bit slower, please?”(もう少しゆっくり話していただけますか)などのフレーズを使いましょう。

特定の単語が聞き取れない場合は “What does … mean?”(…はどういう意味ですか)と尋ねられます。

また、相手の言ったことを自分の言葉で言い換えて確認する方法もあります。”So you’re saying that…”(つまり、あなたが言っているのは…ということですね)。

ほとんどのネイティブスピーカーは非母語話者に対して理解を示してくれることが多いので、恥ずかしがらずに質問することが大切です。